Saturday 20 November 2010

詩と魔法のことば2


『雨ニモマケズ』宮沢賢治

雨にも負けず

風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫な体をもち

慾はなく

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし

分かり

そして忘れず

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

そういうものに

わたしは

なりたい

(原文)

「雨ニモマケズ」

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラツテヰル

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジヨウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ陰ノ

小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ツテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ

北ニケンクワヤソシヨウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒデリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボウトヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハ

ナリタイ


☆ ★ ☆ ★


そういうものに・・・私もなりたぃ。

-普通の暮らしを保つということは意外に難しいことなんですよ。

と私のママは言っていたけれど
本当にそうなんだなぁとこの2週間ずっと思っていた。


不条理極まりない状況の中で
私は抜け出せないまま

泣いて怒って怒っては泣いていた。

自分の

体力や

精神力や

物事をしっかりと見極める度合いさえも

蟻んこみたいに小っちゃく思えて

自分を責めて責めて追い詰めていた。



ツラかった。
今でもちょっとツラい。かな。



そうしてようやく私は
自分自身を抑えて抑えて抑えて

我慢することを

覚えることができた。


そして我慢すると

結構周りが見えてくるものなんだね。


あぁ恥ずかしい。

この年まで随分と我がまま放題してきたものだ。


でも不思議

それでも私は私であることに変わりはなくて

これはこれで必要な過去になってゆくんだと分かる自分もいる。


時にはポキッと折れることだってあるさ。
でもまた根っこを増やしてちゃんと立ちあがる。


苦しいことも 
逃げられないことも

今日や明日の

確固たるキラキラな笑顔の為であるならば

受けて立ってやろうと勇むのさ!



ね。そうでしょ?

そのとおりだにゃー!

-Monica

No comments:

Post a Comment