Sunday 11 December 2011

Voice




聞こえない音の中で・・・


Twitterでもつぶやいてましたが、
2週間ほど前に風邪を大幅にこじらせて、
挙句の果てには夜中に救急病院へ運ばれるという事態がありました。

右耳の鼓膜損傷をしたところにうまいこと菌が感染して、
神経痛を引き起こしてどうにもこうにも寝ていられない痛み。

完全に激痛パニック状態。
こんな痛みは生まれて初めてだったんじゃないかな。


痛み止めを打って貰ってなんとか治まったものの・・・


右耳が聞こえない!


更に、追い討ちをかけるように恐ろしい耳鳴りMax。
睡眠妨害もいい所。
三半規管がやられてしまっていた為、
走ることもおろか、Yogaなんてフラフラ・・・
最初のうちは歩いていても気持ち悪くなったり。

トホホ(・ω・。)

それでも、
今はやっと8割聞こえるようになってきました。


治ってきた今だからこそ言えるけれど、
メンタル的にもフィジカル的にも本当に本当~に辛かった。

まるで、右耳が真っ暗な穴の中にすっぽりと入り込んで、
世界の大切な音を奪ってしまった。


聞こえない聞こえない聞こえない・・・


人間って言う生き物は本当に五感を使って、
日々生活をしているんだなと改めて実感することばかり。


例えば炒めものの料理をしていても、
片方の耳が聞こえないだけで、どれ位の火加減で炒めているのか
感覚がつかめない。

街を歩いていても、歩行者の声や街の騒音が一気に入ってくるので、
とてもうるさくて歩くのもちょっと怖い感じ。
店員さんと話していてもうまく聞き取れない。

何より、
自分の発する声を上手く調節できず、
物凄くフラストレーションが溜まってしまっていた。

仕事で人に喋ってもらうときも聞き返すことが多くて、
相手に眉をひそめられつつもう一度大きな声で言ってもらうのも、
なんだかプライドが傷つくような感覚に襲われた。


普通のことが普通に出来ない。


良くも悪くも、
ある意味私にとって本当に貴重な経験だとつくづく思う。

少しずつ回復してゆく右耳の聴覚を追いながら、
私って実は世界の半分しか見れていなかったんじゃないのかなと
深く反省したし、この感覚を絶対に忘れないでいたいと思った。


耳の聞こえない人たちの中にも、
完全に聞こえない人もいれば、軽度の人もいるし、
高音トーンや低音トーンが聞こえない人もいる。


そういう人たちが世の中にはいて、
同じように暮らしている。


別にだからといって特別視しろとか、
彼らのために何かできることはないだろうかとか、
そんな偽善めいた事をいいたいのではなくて、


ただ、そういう人たちがいるという事を
心に留めておきたいな。と思う。


私は何の罰を受けたのだろう?

私はいつも強くなりたい強くなりたいと望むけれど、

弱いものの立場を知ることで得ることは大きいのだと
母は言っていた。

強い・・・という事は
人の弱さや愚かさや驕りを理解し受け止めて
愛することなのかもしれない。


まだまだ苦行が足りませんな!


-Monica

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